あの頃のジョナサン・ラーソンも、こんな感じだったのかなぁ・・・

先日、友人の紹介で あるバンド のライブを観に行きました・・・
ライブを観ていたら、「まだ売れてない頃のジョナサンもこんな感じだったのかなぁ」と、ふと思いました。
みんなが良いというからじゃなくて、自分で良いと感じることを大切にしたいですね(^^v


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RENT(レント)とHair(ヘアー)の共通点

RENT(レント)というミュージカルを創るとき、ジョナサン・ラーソンは、「ヘアー」のようなミュージカルを創りたいという思いがあったとコメントしている。
もちろん、ロックミュージカルを創りたいという思いもあったのは間違いないが、それ以上に「死の恐怖にさらされた若者」というイメージを重ね合わせたのではないかと思う。RENTの制作が始まった90年代の初頭、アメリカはまさにエイズ・クライシス状態だった。

ジョナサン・ラーソン自身、多くの友人をエイズで失くしていたというし、ジョナサン自身は感染者ではなかったが、もしかしたら、いつの日か自分も・・・という思いもあったのではないかと思う。
それは、当初、オペラ「ラ・ボエーム」のミュージカル化という話をアロンソンに持ちかけられた後、ジョナサンが自分のミュージカルとしたいと決意したのが、イーストビレッジでエイズの恐怖にさらせれている若者たちを主人公にしたいと考えたとき、というところからも感じられると思う。

※ミュージカル「ヘアー」のストーリー概要について
Hair (+ Extras) ロングヘアーが反体制・反戦の旗印となっていた1960年代。ベトナム戦争が暗い影を落としていた。クロードはオクラホマの家を出て、都会ニューヨークへやってくる。クロードは、長髪のヒッピー、バーガーと出会い、同居することになる。バーガーとそのヒッピー仲間たちは、現体制を批判し、戦争に反対し、平和こそが大切だと語り合う。そんな自由な生き方を知ったクロードの元へ、ベトナム戦争への召集指令が届く。
バーガーらは、クロードに指令を無視するように助言するが、決心のつかないクロード。そして、戦場へと赴く。やがて、バーガーらの元へ、クロードの戦死の知らせが届いた。

CDのカバーを見てもわかるように、ヘアーは当時(1969年)にしては、過激な印象を与えただろうと思う。そして、ロックミュージカルとしての新鮮さと共に、ベトナム戦争という若者につきつけられた死の予感を与えるものを目の前にした苦悩を描いている。

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ジョナサンの答えは、歌の中にある。

RENT(レント)がオペラ「ラ・ボエーム」を下敷きにしながらも、より90年代当時の時代を投影した、時代限定的なミュージカルだと言われる所以が、まさにこの死への恐怖に対峙することだと思う。
Hair(ヘアー)の戦争に対して、エイズ。逃れられない死への恐怖・・・。

ジョナサン・ラーソンの答えは、RENTの歌の中で、色々な形で語られていると思う。「生きる」という意味で感じるのは、2つのキーワード。それは、「愛」と「今」。「生きる」ことに対する、ジョナサンの想いはつまるところ、この2つのキーワードに集約されるように思う。

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私的詩的に、RENT(レント)の歌をピックアップ

ここでは、RENT(レント)に登場する歌をピックアップして、ジョナサンが伝えた想いを感じてみたいと思う。まあ、単に管理人が好きなフレーズだけをピックアップしているだけという噂も(^^v

[ Seasons of love ]
言わずと知れた、RENTの中でも代表格の歌。スティーヴィン・ワンダーはじめ、多くのミュージシャンがカバーしている。

525,600minutes, how do you measure, measure a year?
In daylights, in sunstes, in midnights, in cups of coffee, in inches, in miles, in laughter, in strife,
In 525,600minutes, how do you measure a year in the life?
How about love?


(私的詩的な一言)
「あなたは、1年という期間を、何で測りますか?」
実際に考えてみると ・・・。

[ Rent ]
タイトルにもなっている曲。序盤でロジャーとマークの境遇を説明する歌詞もあるけど、やっぱりこのフレーズは意味深い!

'cause everything is rent

(私的詩的な一言)
不動産を表す英語「real estate」の「real」は「王の」という意味らしい。レアル・マドリードと同じかな?
土地でさえも、借り物だよってこと。そう、全てがRENT!

[ Another day ]
ミミによる「Out Tonight」に対して、ミミに心を開ききれないロジャーの対応。ミミを避けようとする、ロジャーに対するミミのこのフレーズは、いつ聴いても心に響きます。

The heart may freeze or it can burn
The pain will ease if I can learn
There is no future, there is no past, I live this moment as my last.
There's only us, there's only this
Forget regret or life is yours to miss
No other road, no other way, No day but today.

(私的詩的な一言)
時間は有限だと誰もが分かっていながら、それを意識することはあまりないかも知れない。そんなとき、自分を奮い立たせたいフレーズ。No day but todayはあまりに有名なフレーズだし、この歌以外にも登場する。「I live this moment as my last」もいいよね。

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